縄跳びには高いジャンプが必要
二重跳びや三重跳びをするには、一定の高いジャンプが必要です。しかし縄跳びの高いジャンプは、他の種目と大きくちがいます。それは両手に縄跳びを持っている点です。
人間は通常、ジャンプをするときに腕を振り上げてタイミングと勢いを使います。縄跳びの場合、腕を振り上げてしまうとロープを回せないため、身体のバネだけでジャンプをすることになるのです。
これは縄跳び以外には見られない独特なジャンプです。同時に、縄跳びのジャンプの仕方を練習すると身体のバネを鍛えることが出来ます。
この記事では縄跳びに必要な身体のバネを使ったジャンプやり方、練習のコツを紹介します。
高いジャンプに必要な要素とはなにか?
身体のバネで高いジャンプをするのに必要な要素は以下の2つです。
- 空中バランスの維持
- 上半身の使い方
それでは順番に見ていきましょう!
空中バランスの維持
高いジャンプには空中でのバランス感覚が必要です。人は無意識のうちに、空中でバランスを取るために体幹(腹筋・背筋)で身体をブレないように制御しています。でも上半身を前後に揺らてしまうと体幹を上手に使えず、バランスを崩す原因になります。
そのため空中でも上半身をまっすぐに維持しましょう。目線をどこかに固定するのが効果的です。
目線を固定すると空中での身体の位置を把握することができ、変に上半身を動かす必要がなくなります。すると上半身のブレがなくなり、バランスを維持しやすくなるのです。
上半身の使い方
腕の振り上げを使えないため、上半身の引き上げでジャンプ力を高めます。
ジャンプ力は上半身の使い方で大きく変化します。肩・胸・肩甲骨が周辺をタイミングよく上に向かって引き上げることで、上半身でジャンプ力を生むことができるのです。
ジャンプと言うと足が注目されがちですが、実際に縄跳びはほとんど足の力でジャンプをしていません。だってジャンプの着地でほとんどヒザを曲げませんよね?ヒザを曲げて勢いをつけるのなら足の力ですが、ほぼまっすぐのままで連続的にジャンプをしています。
あなたのお子さんは、頭の位置が移動せずに縄跳びをしていませんか?
変な表現ですが、これはジャンプをせずに縄跳びをしています。足の曲げ伸ばしで縄跳びを通過させているだけなのです。このようなジャンプをしない縄跳びでは二重跳びはできません。きちんと上半身を使ったジャンプを練習する必要があります。
では、次の項目からは具体的な練習方法を見ていきましょう!
ジャンプ力を高める練習方法とコツ
上半身を使って高いジャンプをする練習方法として「お尻ジャンプ」がおすすめです。
足を前に伸ばして座り、そのままの姿勢でジャンプをするんです。縄跳びの技で言うところの「お尻とび」がこれにあたります。
座ったままでジャンプをするには確実に上半身を使う必要があります。小学校低学年など、ジャンプをしないで縄跳びをする子供にはこれができません。反対にお尻ジャンプが上手にできる子供は、あっという間に二重跳びや三重跳びができるようになります。
お尻ジャンプは次のようなステップでやりましょう。
- 手を「グー」に握る
- 両肘を後ろに引いて
- 思いっきり上に引き上げる
はじめは腕を使ってイメージを掴みます。徐々に慣れてきたら腕を使わなくても、引き上げの感覚がわかるようになります。
ジャンプ力は上半身から生まれる
ジャンプは足でやるイメージですが、本当は上半身こそ重要です。
上半身の使い方を身につければ、なわとび以外の跳躍系運動でも応用ができます。たとえばバレーボールのブロック、陸上競技、バスケットなど、高いジャンプ力が必要な種目はたくさんありますよね。
ぜひあなたも「おしりジャンプ」で上半身の使い方を練習して、高いジャンプ力を身につけてください。