縄跳びで上手なジャンプとは?
あなたは子どもに縄跳びを教えるとき「つま先でジャンプしなさい!」と教えていませんか?
たしかに連続でとぶためにはつま先でジャンプをするのが良さそうですね。でももし、あなたのお子さんが二重跳びを練習している場合はちょっとまってください。つま先だけでジャンプをすると、二重跳びの習得が遅くなる恐れがあるんです。
実は縄跳びのジャンプ=つま先で着地だけではありません。
ここではいくつかあるジャンプのやり方を紹介します。
縄跳びの上手なジャンプは大きく3種類
上手なジャンプには大きく3つの種類があります。
- つま先だけで小さく、音が出ないようなジャンプ
- 大きくジャンプして、ドシン!と着地する
- ヒザを曲げてジャンプをする
つま先だけでジャンプをするのも上手なジャンプの一つです。しかし、これらのジャンプはどれも目的によって使い分けるのが良いんです。
では順番に見ていきましょう!
つま先だけで小さく、音が出ないようなジャンプ
前とびや交差跳びなど、1回のジャンプでロープを1回転させる技に適しています。
つま先で跳ぶので連続でとぶのに適していて、小学校では頻繁にこのジャンプを教えていますね。つま先でジャンプができると着地の衝撃が少なくなるので、怪我の予防にもなります。
大きくジャンプして、ドシン!と着地する
二重跳びや三重跳びといった、1回のジャンプで複数回ロープを回転させる技の練習に適しています。
あまり上手なジャンプじゃない?と思われがちです。でも、いきなりつま先の着地で二重跳びに挑戦しても、ほぼ出来ません・・・。なぜならつま先のジャンプは力を抜いているため、高さが低くなるんです。また縄跳びを握る力も弱くなり、ロープの回転速度もあがりません。
よって、二重跳びには思いっきりジャンプをして、ドシン!!と着地するのが適しているのです。
二重跳びや三重跳びは1回でも跳べれば大きな進歩です。そこから連続で跳ぶ方法は下記の記事で詳しく紹介しているので参考にしてくださいね。
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ヒザを曲げてジャンプをする
上級者が二重跳びや三重跳びを連続で跳ぶのに適したジャンプの仕方です。とくに三重跳び以上では、この姿勢が作れないと連続が難しくなります。
空中で身体のバランスをとりながら姿勢を保持するため、ヒザを上手に使います。上半身が前後に倒れてしまうとバランスが崩れる原因になるので、上半身はまっすぐのままです。その分、足を上手に曲げ伸ばししてバランスを取ります。
よく二重跳びで「くの字」に身体が折れ曲がってしまう子どもがいます。くの字は上半身が前後にブレるだけでなく、ジャンプのたびに身体を大きく動かすためすぐに疲れてしまいます。
縄跳びのジャンプの仕方は一つじゃない
縄跳びの上手なジャンプ=つま先、というのは古い常識です。本当はいくつもジャンプの種類があって、目的によって使い分けるのが正しい練習方法です。
また日本トップレベルの選手であっても、実はつま先だけで着地をしているわけじゃありません。彼らも4重跳びや5重跳びといった難しい技では足全体で着地し、かかとまで地面についています。
あなたのお子さんが縄跳びを練習するとき、是非参考にしてください。