世間の縄跳びの大半がビニールロープの理由
100円均一からスポーツショップまで、縄跳びといえば9割以上の商品が「ビニール製」のなわとびです。
ビニールのロープはボリ塩化ビニル(PVC)が主な材料で、形状を自由に変形させることが可能です。太くすれば重さを出せるし、細くすれば軽く空気抵抗が少ないロープができます。そのため小学校をはじめトレーニング用やダイエット用まで、幅広い目的に適しているのです。
ただしポリ塩化ビニルは温度で硬さが変化する特徴があり、長い時間を同じ形にしていると癖がついてしまう欠点があります。また寒さによって固くなり切れる原因にもなります。
小学校では9割以上の子供がビニール製の縄跳びを使用しています。またなわとび競技の選手も9割以上がビニール製の縄跳びを使って試合をします。世界的に見ても縄跳び=ビニール製が広く浸透しているといえるでしょう。
安いビニール製の縄跳びの落とし穴
100円均一でもビニール製の縄跳びは買えますよね。でも100円均一の縄跳びはオススメできません。ロープの部分はまだしも、グリップ(持ち手)と調節部品があまりに粗悪だからです。
100円縄跳びの多くは、グリップが透明になっています。これが温度で脆くなるんです。とくに学校で縄跳びをやる冬場、寒さで固くなったグリップはいとも簡単に割れていまいます。しかも固くなったグリップはガラスのように粉々に割れるため、子供が乱暴に扱ったら非常に危険です。
さらに長さを調整する部品が粗悪で、すぐにロープが抜けてしまいます。引っかかって強い力が掛かるたびに抜けてしまっては、せっかくの授業で練習ができませんよね。
1000円も出せば高品質の縄跳びを末永く使えますので、100円均一の縄跳びはできるだけ避けてくださいね。
ビニール縄跳びを選ぶときのポイント
ビニール製の縄跳びを選ぶときのポイントは「硬さ」と「太さ」の2つです。
硬いロープは伸びないため回転に無駄がありません。また交差や二重跳びなど、複雑な操作に適しています。一方で寒さで変質したときに癖が付きやすく、扱い方に注意が必要です。柔らかいロープはクセがつきにくく、冬場でも切れにくいのが特徴です。しかし遠心力でロープが伸びて回転に無駄があります。また細かい操作はロープがブレるのでやりにくくなります。
太いロープはは空気抵抗が大きく質量が重くなります。そのため早く回すのが大変ですが、トレーニング用には適しています。細いロープは空気抵抗が少なく質量も軽くなるため、二重跳びやあや二重といった高難度の技に適しています。
上記をふまえ、オススメのなわとびをランキング形式で紹介します。